コラム COLUMN
「唾液」がもつ驚きのパワーで初期むし歯を予防!
こんにちは。
御幸町通御池・京都市役所前駅の「よしかわ歯科医院」です。
「むし歯予防で、できることを知りたい」
そんな方は、ぜひ唾液を増やしましょう。
なぜなら、ごく初期のむし歯であれば、唾液の力で治ってしまうことがほとんどだからです。
今回は、むし歯になる仕組みと、唾液の持つ驚きのパワーについて解説します。
● 口内が酸性になると歯からミネラルが溶けだす(脱灰)
食事や間食をすると、口の中では、歯についた歯垢の中で繁殖したむし歯菌が酸を出し、口内が酸性に傾きます。
そうすると、歯の表面からリン酸やカルシウムが溶けだすのです。この現象を脱灰と呼びます。
● 口内に溶けだしたミネラルが再び歯のエナメル質に戻る(再石灰化)
唾液が酸性に傾いた口内を中和すると、溶けだしたリンやカルシウムは再び歯のエナメル質に戻っていきます。
この現象を「再石灰化」と言います。
私たちが食べるたび、口の中ではこの「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されているのです。
歯の表面からミネラルが溶けだし脱灰が進むと、むし歯になります。
しかし、唾液のパワーが十分に機能していれば、再石灰化が進み、ほんの初期段階のむし歯なら治ることがあります。
そのためには、日頃から唾液がしっかり出る状態にしておく必要があります。
・よく噛んで食べる
噛むことが刺激になって唾液が分泌されます。普段からよく噛んで食事するようにしましょう。
・唾液の分泌を促す食べ物を食べる
梅干しやレモンなど、酸味のあるものは唾液の分泌をうながします。
他にも、昆布や納豆などにも、唾液の分泌を促す成分が含まれているので、積極的に摂ると良いです。
・水分補給をしっかりする
体の水分が不足すると、唾液もしっかり分泌されなくなってしまいます。
水分不足にならないよう、こまめに水分を摂るようにしましょう。
薬を服用している人は、副作用で口が渇きやすいことがあります。
口内の乾燥が気になる人は、飲んでいる薬を確認する必要があるかもしれません。
・唾液腺のマッサージをする
人差し指から小指までの4本を使います。
1.人差し指を頬と耳の境目にあて、小指までの指をそろえて頬にあてます。
2.上の奥歯のあたりを、後ろから前に向かって回します。
3.親指を、あごの骨の内側の柔らかい部分にあて、耳の下からあごの下まで順番に押していきます。
力を入れすぎず、優しく行ってください。リラックスした状態でやってみましょう。
むし歯を予防するには、普段から自分の歯の状態を把握することが大切です。
よしかわ医院でのプロケアでは、セルフケアで磨き残した蓄積汚れをきれいに落とす歯のクリーニングのほか、皆さまの歯の状態のチェック、一人ひとりの歯に合った歯磨き指導などを行っています。
日頃のケアに歯科医院のプロケアを組み合わせて、健康な歯をキープしましょう。
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