コラム COLUMN
入れ歯が外れる!困った時の5つの対処法
こんにちは。
「長年使っている部分入れ歯が、外れやすく困っている」「食事をしていると入れ歯が落ちてしまう」といった入れ歯のお悩みを聞くことがあります。
そんなお口のお悩みで、活動的な行動を妨げられてしまうのは、もったいないですよね。
入れ歯が外れやすいとお困りの方に、なぜ外れるのかその理由と対処法を5つご紹介します。アクティブな生活を送るためにも、ぜひ参考にしてください。
また、『入れ歯安定剤』の使用はあくまで応急処置だ、ということもご理解いただきたいです。
●金具(クラスプ)の調整・交換を行う
部分入れ歯は、残っているご自身の歯にクラスプという金具をかけて安定させます。
最初はピッタリだった金具も、ゆるんできたり変形したりして、入れ歯がぐらついてしまう原因になります。
そのため、周りに残っている歯の状態を確認しながら、金具の調整を行い、必要があれば金具を交換します。
●金具を支えている歯を変える
金具をかけている歯が、歯周病などでぐらついていては、入れ歯をしっかり支えることが難しくなります。
対処法として、その歯を治療することもありますが、他の歯に金具をかけ変える処置をし、安定して入れ歯を支えられるようにします。
●歯科素材を足して吸着しやすくする
総入れ歯は、歯ぐきにしっかり吸着させることで安定させます。そのため、入れ歯がお口に対して大きすぎても小さすぎても、外れやすいのです。
入れ歯を作ってからも、年月とともに歯ぐきは痩せていきます。そのため、入れ歯とお口の間にすき間ができてしまい、入れ歯の吸着が弱くなります。
その場合、入れ歯の内側に歯科材料を足して吸着しやすくなるように調整します。
入れ歯自体が劣化しているなど、入れ歯の修理だけでは調整できない時は、入れ歯を作り直すことになります。
入れ歯と歯ぐきを吸着させるために、唾液の分泌はかかせません。唾液が少なくなると、吸着が弱くなるため、唾液量を増やす方法を試してみましょう。
人工唾液を使用してみる、唾液線を刺激するマッサージをするなどの方法があるので、歯科医院にご相談ください。
入れ歯は作ったら終わりではありません。お口の状態を確認し、調整しながら使うものです。
また、ご自身の衰え(フレイル)により以前と同じように噛めない、など様々な原因が考えられます。
他の歯科医院で作った入れ歯の調整も、遠慮せずに当院におまかせください。快適な「入れ歯ライフ」を過ごすために、ご相談をお待ちしております。
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