コラム COLUMN
歯の白い斑点は治せる?~ホワイトスポット~
こんにちは。
御幸町通御池・京都市役所前駅の「よしかわ歯科医院」です。
歯の表面にある白い斑点が気になる……
痛みや違和感がなくても、前歯などの目立つ場所にあると見た目にも影響するから気になってしまいますよね。
歯にできた白い斑点を「ホワイトスポット」と言います。
今回はホワイトスポットの原因と、治療方法を紹介します。
【1】 初期のむし歯
「むし歯」と言うと、歯が黒くなるのをイメージする人もいるかもしれませんが、初期のむし歯は白い斑点のことがあります。
歯のエナメル質からミネラルが溶けだす「脱灰」という現象が進行すると、歯が白く濁り、斑点のように見えるのです。
実は、お口の中では脱灰と、溶けだしたミネラルが元に戻る「再石灰化」が繰り返されています。
脱灰と再石灰化が正常なサイクルで繰り返されていると問題はないのですが、このバランスが崩れると、ホワイトスポットを引き起こす原因になります。
【2】 エナメル質形成不全
遺伝や何かの原因で、歯の表面のエナメル質が正常に形成されず、白い斑点ができることがあります。
この場合、初期のむし歯と違って再石灰化で斑点がなくなることはありません。
エナメル質形成不全の歯は、むし歯になりやすく、一度むし歯になると進行が早いというリスクがあります。
● 歯を削らずに白斑を目立たなくする治療法
「レジン浸潤法(コーティング剤)による治療」
エナメル質に薬剤を染み込ませて、ホワイトスポットを改善する方法です。
比較的、ホワイトスポットが浅い人におすすめの治療法です。
さらに、歯の表面にプラスチック成分のあるコーティング剤を塗ることで、歯からミネラルが溶けだすことを防ぎ、エナメル質も補強されます。
歯をあまり削らずに、白い斑点を目立たなくできますが、効果は人それぞれです。
当医院ではヨシダ社製アイコンによる治療を行っております。保険外診療(1歯33000円)になります。
「フッ化物添加のペースト各種」
ミネラルを多く含む、歯磨き剤のような口腔ケア製品です。
使い続けることでミネラルが歯の再石灰化を促し、ホワイトスポットが改善することがあります。
患者さま自身でお手軽に試せる治療法ですが、改善するためには長期間、使い続ける必要があります。
● 歯を削って白斑を目立たなくする治療法
「コンポジットレジン修復」
斑点部分を薄く削り、天然の歯と非常に近い見た目のレジン(合成樹脂)を貼りつける方法です。
レジンの材質上、時間の経過とともに変色してしまうリスクがあります。
保険適応ですし、すぐに効果が得られますが削る量が多くなってしまいます。
「ラミネートべニア」
前歯の、目立つホワイトスポットに適した治療法です。
歯の表面を削り、付け爪のような薄いセラミックを貼りつけます。
従来の被せ物と違い、歯を削る量を最小限に抑えながら、歯を美しく見せることができます。
保険外治療となり、当院では99000円~となります。
ホワイトスポットは、原因や程度によって必要な治療が異なります。
そのまま放置すると気づかない間にどんどん進行してしまう危険もあります。
歯の白い斑点が気になったら、早めに歯科医院に相談しましょう。よしかわ医院では、歯の専門家として、患者さま一人ひとりに合った治療法を提案しています。
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